脊髄小脳変性症は以下の運動失調を主な症状とする神経疾患の総称です。
歩行障害:歩行時にフラつき、進行すると転倒する事が多くなる。症状が重くなると歩行困難になる。
四肢失調:手足を思い通りに動かせない。箸をうまく使えない。書いた字が乱れる。症状が重くなるとモノを掴むのが困難になる。
構音障害:ろれつが回らなくなる。ひと言ひと言が不明瞭になり声のリズムや大きさも整わなくなる。症状が重くなると発声が困難になる。
姿勢反射失調:姿勢がうまく保てなくなり、倒れたり傾いたりする。
振戦:運動時、または姿勢保持時に自分の意思とは関係なく勝手に手が震える。
筋固縮:他の人が関節を動かすと固く感じられる。
起立性低血圧:急に起きるとめまいがする。
ミオクローヌス:自分の意思とは関係なく突然起こる素早い動きをする。
ジストニア:体の筋肉が不随意(勝手に)に収縮し続ける結果、筋肉にねじれや歪みが生じ思い通りに動かなくなる。
主に小脳という後頭部の下部にある脳の一部が病気になった時にこれらの症状が現れます。
また、病気によっては脊髄にも広がる事があります。
遺伝性と非遺伝性(孤発性)があり、40%が遺伝性と考えられています。
この病気の症状はゆっくりと現れ、進行も極めてゆっくりです。10年、20年単位で徐々に進行する事が多いです。しかし、進行の速度には個人差があり早く進行する人もいます。
小脳、脳幹、脊髄にかけての神経細胞は破壊されるが、大脳部分は破壊されないためアルツハイマー病などとは異なり、自分の身体の運動機能が徐々に衰退していくことをハッキリと認識できるのが特徴です。
運動神経の変性により転倒の危険性が増すため、リハビリをしっかりと行いましょう。特に、手・足・腰の筋肉を鍛えることで大きな怪我を防ぐ事にも繋がります。
当院は堺市、高石市を中心に訪問マッサージ、在宅機能訓練、在宅筋力トレーニングを行っています。脊髄小脳変性症の運動失調症状でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。
脊髄小脳変性症とは
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